「ワンピース」の麦わらの一味の中でも、ルフィに次ぐ実力を持つとされる戦闘員ゾロ。
亡くなったくいなとの約束を守るべく世界一の剣豪になることを目標に日々鍛錬を重ね、その技を磨き続けてきました。
今回は、ゾロの技の種類や由来、さらに口上を一覧にて確認してみたいと思います。
ゾロの技一覧!由来や口上もチェック
ゾロの一番の特徴といえば三刀流の剣士だということ。
ですが、もちろんここぞという場面での二刀流、一刀流での戦いの場面も多いです。
その技は多種多様に及びますが、技の名前の由来については基本的には動物、食べ物、仏教用語などで想像しやすいものになっています。
技の名前・登場巻数と話数・登場場面・あれば技名由来・口上 の順でまとめていきます。
三刀流
「鬼斬り おにぎり」2巻第17話・VSカバジ・おにぎり
「虎狩り とらがり」4巻第33話・VSクロネコ海賊団
「三千世界 さんぜんせかい」6巻第51話・VSミホーク
「刀狼流し とうろうながし」10巻第85話・VSハチ
「龍巻き たつまき」10巻第85話・VSハチ
「焼鬼斬り やきおにぎり」14巻第126話・VS Mr.5・焼きおにぎり
「牛針 うしばり」21巻第193話・VS Mr.1
「蟹獲り ガザミどり」21巻第195話・VS Mr.1
「百八煩悩鳳 ひゃくはちポンドほう」29巻第271話・VSオーム
『一世三十六煩悩 二世七十二煩悩 三世百八煩悩』
「鴉魔狩り からすまがり」35巻第330話・VSフランキー一家
「牛鬼 勇爪 ぎゅうき ゆうづめ」39巻第371話・VS Tボーン大佐・ぎゅうぎゅう詰め
「艶美魔夜不眠鬼斬り えんびまよねずおにぎり」40巻第387話・エニエス・ロビーにて・エビマヨネーズおにぎり
「二剛力斬 ニゴリザケ」43巻第416話・VSカク・濁り酒『一剛力羅 二剛力羅』
「豹琴玉 ひょうきんだま」43巻第417話・VSカク
「大仏斬り だいぶつぎり」49巻第475話・スリラーバーク
「夜叉鴉 やしゃがらす」49巻第478話・VSオーズ
「六道の辻 ろくどうのつじ」62巻第605話・魚人島
「黒縄・大龍巻 こくじょう おおたつまき」64巻第635話・魚人島
「煉獄鬼斬り れんごくおにぎり」65巻第646話・VSヒョウゾウ
「極虎狩り うるとらがり」66巻第656話・パンクハザード
「千八十煩悩鳳 せんはちじゅうポンドほう」76巻第754話・VSピーカ
「一大・三千・大千・世界 いちだいさんぜんだいせんせかい」78巻第778話・VSピーカ
『九山八海 一世界 千集まって小千世界 三乗結んで 斬れぬ物なし』
「千八十煩悩鳳 せんはちじゅうポンドほう」76巻第754話・VSピーカ
二刀流
「鷹波 たかなみ」12巻第108話・ウィスキーピーク
「犀回 さいくる」34巻第325話・VSフランキー一家
居合「羅生門 らしょうもん」39巻第371話・ウォーターセブン
『荒廃の世の自我(エゴ)、斬り裂けり』
「弐斬り にぎり」43巻第416話・VSカク・握り寿司
(連撃シリーズ)「登楼(とうろう)、応登楼(おうとうろう) 、閃(ひらめき) 、砂紋(さもん) 」43巻第416話・VSカク・トロ、大トロ、ヒラメ、サーモン
「魔熊 まぐま」48巻第467話・VSリューマ
「七十二煩悩鳳 ななじゅうにポンドほう」42巻第401話・VSカク
一刀流
居合「獅子歌歌 ししそんそん」21巻第195話・VS Mr.1
「三十六煩悩鳳 さんじゅうろくポンドほう」28巻第259話・VSブラハム『眼 耳 鼻 舌 身 意… 人の六根に好・悪・平!! またおのおのに浄と染………!! 一世三十六煩悩 飛ぶ斬撃を見たことあるか?』
「飛竜 火焰 ひりゅう かえん」48巻第467話・VSリューマ
「厄港鳥 やっこうどり」・63巻第617話・VSホーディ
「三百六十煩悩鳳 さんびゃくろくじゅっポンドほう」66巻第654話・魚人島
居合「死・獅子歌歌 し ししそんそん」66巻第656話・パンクハザード
「馬鬼 ばき」78巻第777話・VSピーカ
九刀流(刀9本に見える)
「阿修羅弌霧銀 あしゅらいちぶぎん」43巻第417話・VSカク『苦難上等 好むものなり修羅の道』
「阿修羅魔九閃 あしゅらまきゅうせん」52巻第510話・VS PX‐4
正確には斬撃ではない技
「大辰撼 だいしんかん」69巻第687話・VSモネ
ゾロの技をアニメでみるなら
結構、仏教由来の技も多い?
技の名前には食べ物や動物、ダジャレ?が多いのですが、中には仏教用語もあることがわかります。
「一大三千大千世界 いちだいさんぜんだいせんせかい」のこの口上。
『 九山八海 一世界 千集まって小千世界 三乗結んで 斬れぬ物なし』
仏教の世界には須弥山(しゅみせん)という世界観があり、これは仏教の世界観の中心にある高山です。
これを「世界の中心」と捉えた時に、その須弥山を取り囲むのが九つの山と八つの海と考え、これを「九山八海」と呼びます。
九山八海から地獄そして天上界までを含む世界を「一世界」、これが千集まったものを「小千世界」、小千世界が千集まったものを「中千世界」、中千世界がさらに千集まったものを「大千世界」といいます。
大千世界は、小中大のそれぞれ千世界から成っているので、「三千世界」または「三千大千世界」と呼ぶのですね。
そして 仏教における「三乗」とは、悟りを開くために必要な3つの教えであるとされており、これを「結ぶ」ということはその3つの方向全ての教えをひとつに繋げるという意味になります。 「すべての世界を、すべての視点から見切ってしまえば斬れないものなんてない」という意味になるでしょうか。
「百八煩悩鳳」・「七十二煩悩鳳」・「三十六煩悩鳳」
「煩悩(ぼんのう)」は、仏教では心身の苦しみを生み出す精神の働きとされています。
例えば欲望、怒り、執着などで、これらを修行によって消滅させることによって悟りを開くのですね。
「三十六煩悩鳳 さんじゅうろくポンドほう」の口上であるこちら。
『眼 耳 鼻 舌 身 意… 人の六根に好・悪・平!! またおのおのに浄と染………!! 一世三十六煩悩 飛ぶ斬撃を見たことあるか?』
この意味もここに通じます。
「眼 耳 鼻 舌 身 意」とは仏教用語で迷いを起こさせる心の6つの働きを現しており、これを「六根(ろっこん)」といいます。
この感覚や感情こそが人の心に迷いを生み修行の妨げとなるもの、つまり「煩悩」だという考えですね。
これにそれぞれ好、悪、平の3つの感情、さらにそれぞれに浄、染の2つの感情が加わり、合計36の煩悩の数になる、というような意味になります。
(6×3×2=36)
これにさらに過去、現在、未来の3つの感情が加わることで煩悩の数は最大108となるのだそうです。
(36×3=108)
このことから、人間の煩悩の数は全部で「108」と言われており、年の瀬に除夜の鐘を108回鳴らすのもここからきています。
「阿修羅弌霧銀 あしゅらいちぶぎん」
仏教における「阿修羅」は、六道(下記参照)のうちのひとつで、仏教の守護神であり戦闘を好む鬼類です。
「鬼気…!!〝九刀流〟〝阿修羅〟」と言っているのも頷けますね。
『苦難上等 好むものなり修羅の道』
「修羅」も阿修羅の別名です。
この口上からも、戦闘を好む阿修羅の姿が浮かびます。
「六道の辻」
阿修羅のところで出てきた「六道」については以下のような記述がありました。
仏教の輪廻(りんね)思想において、衆生(しゅじょう)がその業(ごう)に従って死後に赴くべき六つの世界。地獄道、餓鬼(がき)道、畜生(ちくしょう)道、阿修羅(あしゅら)道、人間(にんげん)道、天道をいい、六趣(ろくしゅ)ともいう。人・天の二道は善趣、他の四道は悪趣とされる。仏典では修羅(阿修羅(あしゅら))をあげず五道とするのが一般的であるが、日本では六道輪廻の語が定着している。
出典:コトバンク
「辻」には「道」という意味があります。六道(つまり死後の世界)へ繋がる道の分岐点というような意味になりそうですね。
まとめ
修業後のゾロの技は、食べ物シリーズから悟りシリーズに移行してきているように思います。
「阿修羅」という言葉が技名に入ってきていることから考えても、ゾロは「修羅道」を歩もうとしているのかもしれません。
常に争いの絶えない世界である修羅道。
そこで「闘鬼」のような存在としてさらなる高みを目指していくということなのでしょうか。
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