黒ひげことマーシャル・D・ティーチと初めて出会った時「あいつらだ……」と呟いたゾロ。この言葉については未だ謎のままで、度々議論になっています。
これは「ワンピース」何巻の何話だったのか、またアニメでは何話だったのか振り返るとともに、改めてこの言葉について考察してみたいと思います。
ゾロの「あいつらだ……」が未だに謎!黒ひげの能力の伏線なのか?
空島へ向かうための情報を得るためにジャヤへ到着したルフィたち。
突然ルフィにケンカを売ってきた挙句に空島へ行きたいというナミの言葉を笑い飛ばし、その夢を散々バカにするベラミーらの態度に、そのケンカを買うことすらやめたルフィとゾロ。
その場に居合わせたティーチの言葉がこれです。
人の夢は!!!
終わらねェ!!!!
出典:ワンピース 24巻 225話「人の夢」p.178 尾田栄一郎 株式会社集英社 2002年7月9日 第1刷
まさに夢を語れる海賊ならではの発言だと思いませんか?
でもこの時点では、ティーチが海賊だということはまだ明かされていません。
空島の存在を認め、ルフィたちがそこへ向かうことを後押しするかのような数々の発言。
笑われていこうじゃねェか
高みを目指せば
出す拳の見つからねェ
ケンカもあるもんだ
出典:ワンピース 24巻 第225話「人の夢」p.181 尾田栄一郎 株式会社集英社 2002年7月9日 第1刷
笑われたって構わない、夢を見ることを厭わない、そんな気持ちが随所に現れていることで、ルフィとゾロはティーチが決してひとりではなく、海賊団のトップの器であると察知したのではないでしょうか。
実はその前に別の場所で会っているドクQとバージェスがティーチの仲間だということまで察知していたのだとすれば、その時既にルフィとゾロには見聞色の覇気が芽生え始めていたのかもしれませんね。
そしてもうひとつ、「ティーチが2つ(3つ?)の人格を持っているのではないか」という説。
そう言われる理由はいくつかあります。
・黒ひげ海賊団の海賊旗がケルベロスを模したようなデザインである
・ティーチの歯の抜けている位置が変わっていることがある
・マルコが「体の構造が異形」だと言っている
(参考:ワンピース59巻第577話)
・エースが「人の倍の人生を歩んでる」と言っている
(参考:ワンピース45巻第440話)
・悪魔の実が2つ食べられる体の構造である
とくにエースの言葉が気になります。
一見すると仲間を殺したことに対しての言葉なのかなという意味にもとれるのですが、ティーチの中に2つの人格がある=人の倍の人生 という意味だったのかなという推察もできますよね。
黒ひげがケルベロスの能力を持っているのではないかという考察もありますが、既にヤミヤミの実とグラグラの実の能力を持つ黒ひげです。
現時点では推測でしかありませんが、さらにもうひとつの能力を持っていたりするのでしょうか?
単行本だと何巻何話でアニメだと何話?タイトルもチェック
単行本では 24巻 第225話「人の夢」でのシーンです。
アニメでは 第147話 「海賊の高み!夢を語る男と海底探索王」で見られます。
まとめ
・単行本だと24巻第225話
・アニメだと第147話
黒ひげに関しては、要所要所で登場しその度に謎を残していくというイメージがあるのですが、これらは全て物語の伏線なのだろうと思っています。
個人的には、黒ひげに対しては初登場の頃からどうしても好きになれない違和感のあるキャラクターなのですが、ただ本質をついた言葉も残しているので非常に印象深い人物です。
四皇にまで上り詰めたことで、それまでに至る経緯など全てが明らかになる時が逆に楽しみでもありますね。
ティーチと黒ひげ、どちらの呼び方にするか迷う時もあるのですが、これも尾田先生の思うツボで何かの伏線なのかなぁなんて思ったりもしています。
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