「ワンピースフィルムレッド」の「トットムジカ」とは?
モデルや意味は?
トットムジカの意味は?
「Tot Musica(トットムジカ)」。
尾田先生が「唯一の悪役」という、異色の存在です。
名前にも深い意味がありそう。
「musica」はイタリア語やラテン語で「音楽」を指します。
これはその発音やウタの能力からある程度予想がついていた方がほとんどでしょう。
問題は「tot」。
イタリア語で「tot」といえば「たくさんの」「多くの」といった意味を持ちます。
「musica」と合わせると「たくさんの音楽」、ちょっと意訳すると「すべての音楽」といったところでしょうか。その能力からすると、この名前も納得できます。
でも、ちょっと待ってください。
実は「tot」は、ドイツ語であれば「死」を意味します。
「Tot Musica」の前半をドイツ語、後半をイタリア語で訳すと「死の音楽」。
世界政府のお偉いさんたちのトットムジカに対する反応、絶望感からは「死の音楽」のニュアンスを強く感じます。
もしかするとイタリア語の「たくさんの」、ドイツ語の「死」のダブルミーニングかもしれませんね。
トットムジカのモデルは?
トットムジカのモデルというか、世界観が共通していると思われるのはゲーテの「魔王」。
世の中によく知られているのは、ゲーテの詩にインスパイアされてシューベルトが作曲した「魔王」でしょう。
小中学校の音楽の授業で耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
死をもたらす「魔王」の存在を必死に父に訴える子供。しかし父には「魔王」は見えることはなく、存在を感じることもできません。怯え、死にゆく子供を前に、父は何もできない無力な存在として描かれます。
これは「魔王」は人知を超えたもの(自然や運命)、父は「人間の知性」を表しているとされています。
ワンピースの世界のトットムジカは伝承によると「触れてはいけないもの」であり、五老星が出現と同時に世界滅亡を覚悟するほどの存在。
それを考えると誰も逆らえない神のみぞ知る運命や、人間が到底太刀打ちすることも、そのすべてを知り尽くすこともできない自然の脅威、といった「魔王」の概念と一致するのではないでしょうか。
まとめ
・「musica」はラテン語やイタリア語で「音楽」を意味する
・「tot」はイタリア語なら「たくさんの」、ドイツ語なら「死」
・モデルはゲーテ、シューベルトの「魔王」かと思われる
参考:https://ontomo-mag.com/article/column/erlkoenig-202203/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E7%8E%8B_(%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E7%8E%8B_(%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%86)
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